オーストラリアン・ワイルドフラワーとは?
西オーストラリアは野生の花の宝庫。1万〜1万5千種あると言われ、世界中の花の7割を西オーストラリアで見ることができます。その多くは独自の進化を遂げた固有種であり、他の地域には見られない、不思議な形をしています。
それらを総称して『オーストラリアン・ワイルドフラワー』と呼びます。
これらワイルドフラワーの多くは人の手によって栽培されたものではなく、自然の中で育ち咲いたもの。同じ種類の花でも、みな異なった形をしています。
厳しい環境に咲く花々は非常に生命力が強く、プリザーブドやドライ加工されても、お花によっては伸びてきたり、咲いてきたり、弾けたり!
驚かされることしばしばです。
また、香が長持ちし、ホコリが付きにくいのも特徴です。
そして、不意に濃厚な香りを放つことがあり、思わず「生きてるの?」と尋ねたくなるような不思議なお花です。
ブッシュメディスン(薬草)としてのワイルドフラワー
地球で最初の酸素が発生したとされるオーストラリア。そして、その大陸で4万年も前から暮らしてきたとされるアボリジニ。彼らは乾いた大地に咲く野生の花の神秘の力に気づき、体と心の不調和を整えるブッシュメディスンとして、古くから生活に取り入れてきました。
日本でも「病は気から」と言いますが、アボリジニの人々はねたみ、憎しみなどマイナスの感情を持つこと自体、病気であるととらえます。彼らは自分の内面に乱れが生じた時、ブッシュ(原生林)に入ってゆき、自分に必要な花の前に座り、不調和を整えます。
過酷な環境に咲く花々は困難に立ち向かうエネルギーに満ち、私たちを勇気づけてくれるのです。 |